役員あいさつ  

就任にあたって

長野県病院薬剤師会会長
長野県薬剤師会病診部会会長 白澤 吉哲

 今年度から長野県病院薬剤師会会長並びに長野県薬剤師会病診部会会長に就任することになりました。我々勤務薬剤師を取り巻く環境は年々厳しくなる一方、求められることのみ多く多難でありますが、会員にとって有意義な会となる様、新役員の方々と2年間がんばっていくつもりです。長年の懸案であった6年制教育の初年度がいよいよスタートし、4年後には学生さんを現場で教育することとなります。指導教官の質の向上も求められ、県薬剤師会並びに日本病院薬剤師会も実務実習指導者のための教育者ワークショップを開催し、実習受け入れの準備をはじめました。私を含め団塊世代がリタイアする時期も近づいており、次世代を担う薬剤師を育成するために、中堅薬剤師諸君の力を存分に発揮してもらう必要があります。また、実習の受け入れ準備の一方、薬剤師も病院経営参画を求められる昨今、教育時間を作る余裕がないのが現況です。県内学生が進んで実習を受けたいと思うような環境整備をするために、会として協力体制をとるべく委員会の立ち上げを検討中です。ただ、職業団体の会は往々にして役員中心の考え方で運用されがちで、会員の声が反映しないことが多々あります。それらを払拭するためにも気軽に会員が相談でき、対応出来るような組織になるべく各病院の先生方の積極的な参加を希望するところです。
 薬剤業務においては、今回の診療報酬点数の改定をみても病院薬剤師に求められる項目は、より専門的な事項が増えてきました。薬剤管理指導業務においては診療点数が据え置きとなり、医薬品の適正使用・安全等に対する情報提供における薬剤師の位置づけが認められた形でもあり、患者のみでなく医療スタッフからの期待も高いと思われます。報酬点数においても外来癌化学療法における無菌製剤処理加算点数が増加されるなど、着実に薬剤師の必要性が高まってきたとも言えるのではないでしょうか。NST療法など栄養管理に関する業務にも専門性が求められ、会においても学術委員会を中心に18年度は栄養療法に関係する専門薬剤師育成のための研修講座を開催(4/8スタート)する計画があります。専門薬剤師としての資格を修得するにはハードルが高いですが、少しでも役に立てるよう、会として企画をたてたつもりですので、医療スタッフと治療計画の立案・実践に力が発揮できる基礎を個々で積み上げてください。
 業務検討を担当する委員会においても各種薬剤業務調査・研修などを企画し、会員にフィードバックしていきたいと考えています。益々専門性を問われる時代になり、中堅・若手の薬剤師は将来の自分の置かれる立場を意識し、積極的に参加型の研修に取り組み、業務に活用できるように心がけることを要望します。
 医療界においても経済性が問われる風潮が強くなり、国の施策もその方向で動きだしております。この時期こそ広い視野を持った人間としての医療人が求められています。
 “まず患者ありき”を忘れることなく研鑽を積まれることを望みます。会員皆様のご協力をお願いいたします。

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