病薬ひろば

薬剤師を目指す方へ

2020年11月30日
薬剤師を目指す方へ  長野県立こども病院 神田歩未

ウェブマスター


活気のある楽しい職場です。
(筆者は2列目一番左端)

 こんにちは。長野県立こども病院で働いています、神田歩未です。私は東京出身で、長野県には全くゆかりがありませんでした。しかしインターンシップで長野県を訪れた際に、多職種のチームで地域に根差した医療にかかわりが深い当機構で働きたいと思い、長野県への移住を決めました。4月に入職後は、内服、注射薬の調剤やTPN、抗がん剤の調整などを中心に行い、当番も経験してきました。小児の調剤は錠剤つぶしやカプセル外しなどをすることが多く、安定性などを考慮したり、薬を飲めない子がどうしたら飲めるかを考えたりと、薬剤師として関わり得る場面が多くあり、とてもやりがいのある職場です。
 先月、長野県立病院機構内で他病院体験の研修がありました。そこで、フィジカルアセスメントやデバイスの手技体験、CT画像や心電図の見方、医療機器の見学等をしました。今回の経験だけにとどまらず、薬物治療を評価し、患者さんにとってより正確で適切な提案をするために、幅広く学んでいきたいと思います。また、このような研修ができる環境に感謝です。
 今は少しずつ病棟業務も勉強しています。当院は多職種とのかかわりがとても活発で、多職種とチームになって患者さんのことを考えていく場面が多くあります。そのチームの一員として周りの方から信頼され頼りにされている先輩の姿は、私の憧れであり目標です。私も求められたことだけではなく、薬剤師だからこそ気づけることやできることは何かを常に意識し、多職種と協力しながら患者さんやそのご家族に寄り添える薬剤師になりたいと思っています。
 薬学生の皆さんは国家試験や研究、就職活動などやるべきことが多くて大変かと思います。しかし今大学で得ていることは、勉強内容はもちろん人間関係など、あらゆることが薬剤師として働く時に役立ちます。薬剤師として働く姿を思い描きながら、乗り越えていって下さい。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
 (昭和大学 2020年卒)

  • 薬剤師を目指す方へ  長野県立こども病院 神田歩未

    フィジカルアセスメントを活用することで、カルテや他のスタッフから見聞きしただけではわからない、患者さんの状態の変化を知ることができます。