病薬ひろば

薬剤師を目指す方へ

2024年05月02日
薬剤師を目指す方へ  飯田市立病院 伊坪 愛永

ウェブマスター


薬剤部のメンバー(筆者は中列右から3番目)

 飯田市立病院で働いています、伊坪愛永です。薬剤師として働き始めて2年目になります。
 1年目の昨年は、4月から9月にかけて調剤業務、注射薬払出し業務、高カロリー輸液や抗がん剤の調製といったセントラル業務を、10月からは病棟業務、日当直業務が開始となりました。
 日常業務の中で、他職種からの問い合わせに対応できない、処方の妥当性が判断できないなど知識不足を痛感することも多くありますが、一方で、処方提案ができたときや患者さんから「ありがとう」といった言葉をいただけたときは病院薬剤師としてやりがいを感じることができます。
 薬剤師の就職先は病院、調剤薬局・ドラッグストア、企業などとさまざまですが、その中で多くの人が就職先として選ぶのは調剤薬局・ドラッグストアだと思います。私の周りもそうでした。病院も、調剤薬局・ドラッグストアの薬剤師も、調剤→患者指導という流れは同じですが、カルテをタイムリーに見ることができる病院では検査値など多角的に患者さんの状態を把握することができます。また、医師の記録から処方意図を把握した上で調剤や患者指導ができる点や医師・看護師・MSW(医療ソーシャルワーカー)など様々な職種と密接に協力してチームを形成し、患者さんにとって最適な医療を考えることができる点は病院薬剤師ならではの特徴であり、とても魅力的に感じます。
 薬剤師を目指している薬学生の皆さん、仕事に対するやりがいと他職種との関わりを持つことができる病院を就職先として考えてみてはいかがでしょう。病院といっても急性期病院、回復期病院などさまざまで、病院の種類や形態によって薬剤師の役割は異なってきます。薬学生の皆さんは講義や研究などで多忙だと思いますが、空いた時間にインターネットで調べる、長期休みを利用して見学に行くなど自分に合ったスタイルで就職先を探してみてください。
 私は趣味の一環として病院の野球部にマネージャーとして所属しています。病院での業務に限らず、スポーツなどを通して他職種との関わりを広げることができるのも病院ならではだと思います。
 飯田市立病院にご興味がありましたらぜひ見学へいらしてください。お待ちしています。
 (明治薬科大学 2023年卒)

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