2025年11月21日
ワクチンの副反応について、副作用との違いは?
近頃めっきり寒くなり、インフルエンザをはじめとする感染症が流行る時期になりました。みなさん、体調に気をつけながらお過ごしのことと思います。
病院をはじめ医療機関では、先月よりインフルエンザのワクチン接種も始まり、一緒にコロナワクチンも接種される方もいらっしゃるのはないでしょうか。
一時期、ニュースや新聞などで耳にしたかと思いますが、各種ワクチン接種後の副反応についてお伝えしたいと思います。
副反応?いやいや、副作用ではないの?それらの違いは何?という疑問にもお答えします。
~副反応~
ワクチンを接種したことが原因で起きた健康上の問題(免疫をつける以外の反応)のことを言います。
例:接種後に生じる接種部位の発赤、発疹、腫れなど
~副作用~
ワクチン以外の医薬品を使用した時に起きる望ましくない(本来目的としていた主たる作用とは異なる)作用のことを言います。
例:風邪薬で眠くなる、抗生剤で発疹が出る
「副反応」と「副作用」、ワクチンや医薬品の使用後に起きる、期待されたものと異なる有害な影響という意味では同じです。しかし、ワクチンの場合は「副反応」と呼び、治療に使う医薬品では「副作用」と分けて呼ばれます。英語では同じ「side effect」と呼ばれるのが一般的ですが、日本では薬害の歴史などもあり、より厳密な言葉の使い分けが進んだのではないかとされています。
最後に、インフルエンザワクチンなど予防接種による免疫獲得は、接種後2週間程度掛かるといわれています。みなさん、流行期に入る前のワクチン接種を心掛けましょう。
塩尻協立病院
前川

